ドル買い戻し条件満載!調整売り主導の展開近し?
予想レンジ
ドル円 109.70〜110.50
ユーロ円 121.70〜122.70
ユーロドル 1.1050〜1.1150
豪ドル円 75.20〜76.20
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米中貿易交渉の第1段階の合意署名を受けて、相対的に市場には安堵感が広がってはいるが、第2段階の合意を得るまでは紆余曲折があると見なした方が無難であろう。その中、米株式相場は3日続伸、主要株価指数は再び最高値を更新するなど米景況感の良さが改めて意識されている。市場はトランプ政権による米国ファーストが米国の内需拡大を背景に米貿易赤字の減少期待が強まりつつあるが、今後は中国が如何なる報復措置を実施するかに関心が寄せられている。トランプ大統領としては、11月の選挙において再選が確実視されるまで、現状の政策方針を変更する可能性は低く、米国株式市場の原動力になっている。反面、中国経済の減速懸念が危惧される中、世界経済の停滞を招き兼ねないだけに、米国としても、現行の強行姿勢を維持するジレンマに直面しているとも言えるかもしれない。
一方、ドル円は110円台を維持してはいるが、日米金利差や株高基調を背景に底堅い展開は否めない。ただ、依然として、株価に対する高値警戒感やドル高懸念が払拭できておらず、更なる上昇局面では一旦清算入りと見なした方が無難であろう。引き続きレンジ幅ドル円109.80〜110.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはドル買い戻しが優勢の中、徐々に下値を模索する展開ではあるが、依然として、ユーロドル1.100前後で割安感の買いや利益確定買いが控えており、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1050〜1.1150を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろ
う。