中東情勢で一喜一憂!波乱含みの展開継続中?
予想レンジ
ドル円 109.30〜110.30
ユーロ円 121.70〜122.70
ユーロドル 1.1080〜1.1180
豪ドル円 75.30〜76.30
******************************
中東情勢に対する緊張感が高まる中、 先週末に発表された12月米雇用統計では失業率は3.5%を維持したものの、非農業部門雇用者数は14.5万人増と事前予想16万人に届かず、また、平均時給も前月比+0.1%といずれも事前予想を下回り、一時的にドルを手仕舞う動きが優先されたが、注目されていたイラン側の報復措置ではイランが否定していたウクライナ国際航空の旅客機撃墜を一転して認めており、中東情勢が沈静化に向うとの期待を踏まえドルを買い戻す動きと共に、米国株式市場は3業種揃って史上最高値を更新するなど、市場自体は期待先行相場と化している。そして、今週は米中の貿易合意署名を控える中、人民元も昨年7月以来の高値圏で推移しており、米中貿易問題も一旦小休止するとの見方もあり、相対的にリスク回避志向が後退する中、ドルロングに傾斜し易い相場展開になっている。
一方、ドル円は中東情勢の緊迫化や米中貿易問題が小康状態にあり、次なる節目ドル円110円トライが時間の問題になっている。ただ、依然として、実需売りやポジション調整売りが散見されており、拙速的な上値トライには慎重になっており、引き続きレンジ幅ドル円109.30〜110.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは英EU離脱を巡る不透明感が燻る中、ポンド安が一服すると共に、中東情勢の沈静化期待も手伝い、下値は限定的になっているが、引き続き流動的な相場展開には変わりがなく、レンジ幅ユーロドル1.1070〜1.1170を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。