ドル買い戻し優勢!12月15日の追加関税待ち?
予想レンジ
ドル円 108.20〜109.20
ユーロ円 119.50〜120.50
ユーロドル 1.1000〜1.1100
豪ドル円 73.80〜74.80
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先週末発表された11月米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が26.6万人増と予想を大幅に上回り、失業率も3.5%に低下、そして、平均時給も前年比3.1%上昇するなど米経済のファンダメンタルの強さが改めて意識されている。その中、米国株式市場ではNYダウが前日比337ドル、そして、米10年債利回りも1.8%台を回復しており、ドルを買い戻す動きが整ったとも言える。ただ、為替相場自体は瞬間的にドル買いに反応したものの、利益確定売りに圧される格好で上げ幅を解消するなど、再び膠着度を強めている。相対的には米中通商協議は合意に向かっているとの楽観的な見方が先行してはいるが、12月15日の追加関税引き上げ期限を前にして、積極的にポジションを取り切れない状態に置かれており、引き続き直近のレンジ幅で売買を模索することが賢明であろう。
一方、ドル円は株高期待や米債券利回りの上昇を背景に底堅い展開が予想されるが、ドル円109円台に届かず、戻りの鈍さが目立っている。ただ、相場を取り巻く環境ではドルショートには違和感が生じており、下値も上値も限定的と言わざるを得ない。引き続きレンジ幅ドル円108.20〜109.20円を重視し、同レベルからのナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは買い材料に乏しい中、米雇用統計やミシガン大消費者信頼感指数の強い内容を受けて、引き続き米ドル並びにポンド動向に振られやすい展開は否めないが、ドル円相場と同様に、完全に1.1000〜1.1100のボックス圏相場と化しており、引き続き同レベルからのナンピン売買に特化することも得策であろう。