加熱する米中貿易!静観が正解?
予想レンジ
ドル円 108.00〜109.00
ユーロ円 119.30〜120.30
ユーロドル 1.0970〜1.1070
豪ドル円 73.30〜74.30
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米中貿易交渉の行方を巡り、市場では楽観論と悲観論が交錯する中、トランプ米大統領は中国との貿易合意が非常に近いと述べているが、自分自身よりは中国側の方が合意を強く望んでいると負けず嫌いの性格を露にしている。反面、中国側からは王外相が米国は一国主義と保護主義を押し進め、多国間主義や多国間貿易システムを破壊しており、米国は既に世界で最大の不安定要因になっていると反撃している。市場としても、引き続き米中の通商協議の成り行きを見極めるしかないだろうが、香港情勢問題も絡んでおり、更に長期化する可能性も残されている以上、安易にどちらにも仕掛けづらい外部環境にあるだけに、引き続き相場が大きく動意づいてからの始動が賢明であろう。
一方、ドル円は108円台半ば前後で一進一退を繰り返しているが、ドル円108円と109円前後では実需売買、そして、ポジション調整売買が満遍なく控えている以上、引き続きレンジ幅ドル円108.00~109.00円を重視し、同レベルからのナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは軟調なポンド気配を背景に、引き続き戻り売りが優先されている。ただ、ユーロドル1.10割れでは利益確定買いが随所に散見されるなど、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0970~1.1070を重視し、同レベルからのナンピン売買が賢明であろう。