米中通商協議に進展期待!過剰期待も発生?
予想レンジ
ドル円 108.00〜109.00
ユーロ円 120.30〜121.30
ユーロドル 1.1080〜1.1180
豪ドル円 74.30〜75.30
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先週のFOMCは3会合連続で利下げを実施する中、市場は今後の追加利下げは一旦終止符が打たれたとの見方が支配的である。その中、先週末の米雇用統計では非農業部門雇用者数(NFP)は前回から落ち込んだものの、中国商務省は中国の劉鶴副首相とムニューシン米財務長官ライトハイザーが電話会談し、原則的には合意に向けてコンセンサスに達した旨が報じられたことが好感され、週明けのNYダウ平均株価は301ドル高と反発、そして、昨日は3業種揃って史上最高値を更新するなど米景況感の強さが改めて意識されている。相対的には次回12月FOMCの追加利下げ期待を後退させる内容ではある。ただ、10月ISM製造業景気指数は景気の分岐点である50を依然として、下回っており、未だに、FOMCの追加利下げ余地を残している。金利面では安易にどちらにも仕掛けづらい状況にあるがドルを買い戻す動きがやや優勢と見なした方が無難であろう。
一方、ドル円は株高期待を背景に底堅い展開が予想される中、ドル円108円台半ば前後でもみ合い相場と化している。短期筋としても、更なる上昇局面ではドル高けん制の動きにも配慮し、ドル円109円トライには慎重になっているが、引き続きレンジ幅ドル円108.00〜109.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは米中貿易協議の進展期待もあり、相対的にドルを買い戻す動きを踏まえて、ユーロドルの手仕舞が随所に散見されるなど、上値の重さが意識されている。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.1080〜1.1180を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。