米中貿易摩擦に収束感!ドル買い戻し優勢?
予想レンジ
ドル円 108.30〜109.30
ユーロ円 120.00〜121.00
ユーロドル 1.1030〜1.1130
豪ドル円 73.50〜74.50
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中国商務省は米国との貿易協議で一部農産品規制に関して合意に達し、貿易協定に関する実務協議は概ね完了した旨を発表している。その中、米10年債利回りは1.8%台まで下落するも、NYダウ平均株価は前日比152ドル高と上昇基調を強めている。トランプ大統領は株価維持のためには金利の上昇に歯止めをかけたいのが本音であろうが、今週のFOMCにおいて、何らかの結論を見出せるかに関心が寄せられているが、いずれにしても、米中の貿易摩擦に収束感が芽生え始めている以上、相対的に米中貿易協議の進展期待を背景にドルを買い戻す動きが優勢と見なした方が無難であろう。
一方、ドル円は日米通商協議を無難に消化しており、米債券利回りの上昇もあり、以前のようなドル高けん制の動きは希薄になっている。とは言え、過度なドル高円安には警戒感を強めざるを得ず、引き続きレンジ幅ドル円108.30〜109.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはドル買い戻しや軟調なポンドを背景に、引き続き戻り売りが優先されるなど、改め戻りの鈍さが目立っている。ただ、時系列的にはユーロドル1.100前後が下限レベルにあるだけに、過度なユーロ安期待は自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1030〜1.1130を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。