米国第一主義(保護政策)の限界近し!・
予想レンジ
ドル円 108.00〜109.00
ユーロ円 120.50〜121.50
ユーロドル 1.1120〜1.1220
豪ドル円 73.80〜74.80
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世界経済の成長減速懸念が増幅している反面、NYダウ株式市場は前日比255ドル安と反落してはいるが、ほぼ史上最高値圏近辺で推移しており、米国の一人勝ち状態が続いている。一般的なコンセンサスとしては米国の第一主義による貿易関税問題が世界経済の緊張感を強めており、その中、カプラン・ダラス連銀総裁は世界経済成長の減速は貿易の緊張によるものであり、米国は世界成長減速の影響を免れないだろうと指摘し、利下げを後押ししている。また、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が米経済は好悪入り混じった段階であり、世界経済の減速が雇用増の鈍化に繋がるとし、金融政策は幾分緩和的であるべきとも述べている。ただ、米債券利回りの上昇が続いており、一部では中国経済の減速を背景に、米国債売却との憶測も飛び交うなど、依然として、予断を許せない状態にあると見なした方が無難であろう。
一方、ドル円は日米金利差を背景にドル円108円台を維持してはいるが、軟調な株価気配や米金融緩和策などを背景にドル円109円トライには慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円108.00〜109.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは英国とEUは新たな離脱協定案で合意したが、依然として、紆余曲折であり、当面、英国は離脱協定に基づき31日付でEUを離脱すると見なした方が一考であろう。ただ、既にポンドが急上昇しており、更なる上昇が見込みづらいだけに、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1120〜1.1220を重視し、戻り売りに重点を置いた方が賢明であろう。