米中貿易摩擦泥沼化→投資規制強化→金融市場混乱!?
予想レンジ
ドル円 107.50〜108.50
ユーロ円 117.50〜118.50
ユーロドル 1.0900〜1.1000
豪ドル円 72.50〜73.50
******************************
月末の関係上、相対的に市場には様子見モードが広がってはいるが、明日1日には消費税率が10%に引き上げられるほか、中国の建国70周年の国慶節が始まり、米中貿易摩擦も一段落すると思われられるが、香港問題を巡り一触即発の状況にあり、市場の関心は中国の対応に関心が高まっている。その中、トランプ政権は米投資家に対して、中国への投資を制限する方法を議論しているとの報道があり、一部では中国側の反応の鈍さにトランプ大統領がしびれを切らしたとの報道もある。今後の米中貿易戦争の進捗状況次第であろうが、米株式市場では中国銘柄の上場廃止などをトランプ政権で検討しているとも伝えられるなど、米国からの投資規制が金融市場の新たな火種を招き兼ねないだけに、引き続き、相場が動意づくまでは直近のレンジ幅の中で少なめの売買で対応することが得策であろう。
一方、ドル円は、108円台では達成感を踏まえた利益確定売りに圧され、やや戻りの鈍さが指摘されている。ただ、依然として、日米金利差と米中貿易摩擦に挟まれ、安易にどちらにも仕掛けづらい相場環境にあり、引き続きレンジ幅ドル円107.50〜108.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは戻り売りが優先される中、ポンド安の影響もあり、ユーロドル1.10前後の上値の重さが再認識されている。ただ、対ドルでは割安感やユーロ安けん制の動きにも配慮しなければならず、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0900〜1.1000を重視し、同レベルからのナンピン売買が無難であろう。