米長期債利回りの動向に注視!
予想レンジ
ドル円 107.00〜108.00
ユーロ円 117.50〜118.80
ユーロドル 1.0950〜1.1050
豪ドル円 72.30〜73.50
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市場では米中貿易摩擦への進展期待が高まる中、中国代表団が米農場の視察を一旦取り止めるとの報道が伝わり、依然として、米中貿易戦争を巡る火種が尽きない状態にある。その中、米国の長期債利回りは一連の米経済指標の改善を受けて、回復基調にはあるが、米国の年内追加利下げ観測がトーンダウンしており、当面、世界経済の不確実性を踏まえて、一時的な現象に留まる可能性が高く、米債券利回りの伸び悩みがドルの上昇を阻んでいる。反面、世界経済の中でも米経済が抜きんでており、ドルを拙速的に売り下がる相場環境ではないことも事実である。また、現在、国連において、日米首脳会談を含めて、各首脳同士の会談も予定されており、当面、突発的な事態に備える意味でも相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は再び108円割れへと警戒感を強めてはいるが、依然として、実需買いや利益確定買いが散見されており、下値トライには慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円107.00〜108.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルはドラギECB総裁が高度な緩和スタンスが必要とし手はいるが、ECBは政策の副作用を注視するなど、不透明な部分が多々あるが、依然として、米ドル主導で買い戻す雰囲気には至っていない。当面、レンジ幅をユーロドル1.0950~1.1050まで拡大し、同レベルからのナンピン売買が一考であろう。