シナリオ重視の売買へ!
先日、また娘の自転車が盗まれた。無いと不便なのが自転車ですが、娘が帰宅した途端に自転車が無いと大騒ぎしている。今回の盗難は大胆不敵とでも言いましょうか、自宅駐車場の車の後方においてあった自転車をわざわざリスクを冒して盗んでいくとは、おそらく用意周到だったのでしょうね。翌日、さっそく交番に盗難届をだしたが、自転車の登録番号がわからず、調べた結果、過去に登録した番号が5つもありました。
自転車を購入するたびに盗難登録をしても。見つかったためしがありません。盗難登録も保険のような感覚で手続きをするのでしょうが、補償でもなく、保険でもなく、単なる購入者の気休めなのかもしれませんが、登録しなければ100%見つからないのも事実です。
為替のストップロスは自己責任保険。保険金をケチると高くつきますが、数多くかけすぎると勝てなくなるのが為替相場です。負けることを想定した売買ならば、時には大胆不敵な売買も実行可能になるのですが、そのためには事前の下調べ(売買シナリオ)が必要になりますが、おそらく、自転車泥棒は見つかっても、お叱りを受ける程度ですみますが、それ以上の背伸びした売買シナリオには、それなりのしっぺ返しがあるものです。
★昨日は米経済指標に注目が集まったが、米第3四半期GDPが2%へ下方修正され、12月フィラデルフィア連銀指数も大幅に予想を下回ったが、マーケットも反応薄であったように、未だに不透明感が生じている米経済であるが、最近のまだら模様の米経済指標が示しているように、米経済ソフトランディングのシナリオが順調に運んでいる見方も強まっている。昨日の動意の乏しい動きもクリスマス休暇の影響であろうが、基本的には新規ポジションを構築する局面ではなく、大きな動きが生じなければ、狭いレンジ幅での展開は避けられないだろう。機関投資家もキャリートレードの巻き戻しも恐れているのは現実であるが、仮に円高局面に移行したとしても、潜在的にキャリートレード趣向が強く反映する市場であるため、本邦の早期利上げが先延ばしされ、そして、中国人民元の切り上げが遠のいた段階では円買いに対する抵抗感が生じるマーケットである。
▲為替市場よりも、株式市場そして債券市場に関心が寄せられている段階でもあり、為替自体の値動きは制限されがちとも言える。先にも述べたが、株式市場優先の相場であり、同時に長期金利の推移次第では総体的なマネーの流動性にまで影響するだけに、両市場の動向には注意を払いたい。今回の円安要因は金利に集約されるが、金利目当てのキャリートレードが継続されても、貿易不均衡の面からは次年度に向けての大きな課題であるため、過度な円安期待は最終的には墓穴を掘ることになることを真摯に受け止めたい相場である。本日は日銀金融政策決定会合議事要旨が発表されるが、内容がどんなものでもあっても、先の福井日銀総裁の発言にあるように、すでに賞味期限が過ぎた議事録であることは間違いなく、為替への影響も限定的である。再び米経済指標に注目せざるを得ないが昨日の動きと同様な経緯になる可能性は大きいだろう。ドル円117円台後半の買いと118円台半ば以上の売りを勧める。ユーロドルも下値堅調と判断して、ロングを勧めるが、1.31台半ば割れからのロングでなければ妙味はない。そしてショートは1.32台半ば以上に徹することを勧める。総じて、動きは少ないと思われるが、狼狽的な動きは懸念されるが戻り期待も充分にある相場と判断する。無理してポジションを作る局面でもない事は確かである。