米中貿易摩擦エスカレート!じっくり待機策?
予想レンジ
ドル円 105.80〜107.00
ユーロ円 116.30〜117.50
ユーロドル 1.0930〜1.1050
豪ドル円 71.00〜72.20
******************************
米国及び中国双方ともに貿易摩擦の長期化は避けたいのが本音ではあるが、トランプ政権は予定通りに9月1日に約1100億ドル相当の中国製品への追加関税を発動、その後、中国側も米国製品の関税を引き上げる報復措置を実施するなど、米中貿易戦争に収束感は見当たらず、次回12月にも予定されている関税措置に向けた前哨戦に過ぎないとの見方が支配的であり、市場は安易に身動きが取りづらい相場環境にある。ただ、通貨安競争と同様に、貿易摩擦の激化は双方の経済にとっても打撃であり、米中が体力勝負に持ち込む可能性は低く、今後も水面下での打開策を模索するのであろうが、本日は米国市場が休場の関係上、積極的な売買が控えられ、調整主導の展開が予想されるだけに、相場が動意づいてからの逆張りに妙味が生じている。
一方、ドル円は米債券利回りの下げ止まりや堅調な株価気配を踏まえて、ドル円106円台で底堅い展開さ維持してはいるが、先にトランプ大統領がユーロはドルに対してクレージな下落局面と豪語しており、嫌も応もなしにドル円相場の上値の重さも意識させられている。引き続きレンジ幅をドル円105.80〜107.00円まで拡大し、同レベルからのナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルはトランプ大統領のユーロ安発言もあるが、ポンドも再び下落基調を強めており、改めて戻りの鈍さが指摘されている。引き続き戻り売りが優勢ではあるが、反発期待も同居しており、当面、レンジ幅ユーロドル1.09台半ば割れから押し目買いと共に1.10台半ば前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。