FOMC利下げ今回で打ち止め⁉
予想レンジ
ドル円 108.00〜109.00
ユーロ円 120.50〜121.50
ユーロドル 1.1080〜1.1180
豪ドル円 74.50〜75.50
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明日から始まるFOMCに注目が集まる中、米株式市場ではS&P500種株価指数とナスダック総合指数が最高値を更新するなど、依然として、FRBによる利下げ観測が寄与していると言える。ただ、米国を取り巻く環境は米中貿易摩擦を筆頭に、対イラン情勢や対北朝鮮問題など様々な難題が山積する中、米国の再三の関税引き上げにより、中国経済の後退も現実味を帯びており、時期尚早であるが、遅かれ早かれ米国株式市場にも跳ね返ってくるとの見方が少なく無い。当面、追加緩和策自体は株式市場の追い風になることは間違いないであろうが、利下げは原則として、景況感を高める刺激策として行われる可能性が高いが、米国株式市場の推移をみる限りは、FOMCの利下げ効果も限定的との見方が少なく無いが、基本的には市場の反応を待ってからの始動が得策であろう。
一方、ドル円はFOMCの0.25%に利下げを織り込みながら、好調な株価気配や企業決算の改善などを背景にドル円108円台で底堅い展開を見せている。ただ、ドル円109円台では実需やポジション調整売りが満遍なく控えており、加速的な円安局面は望めない状況にある。引き続きレンジ幅ドル円108.00〜109.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは先のECBでは金利自体は据え置かれたが、来年以降も追加緩和策には柔軟姿勢を示しており、拙速的に買い上がる雰囲気は削がれており、引き続き戻り売りを優先すると共に、レンジ幅ユーロドル1.1080~1.1180を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。