イベント通過でポジション調整主導の展開否めず!?
予想レンジ
ドル円 107.50〜108.50
ユーロ円 121.00〜122.00
ユーロドル 1.1200〜1.1300
豪ドル円 75.50〜76.50
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先週はパウエルFRB議長の議会証言を受けて、一時ドル売りが強まる中、米国株式市場では3業種揃って史上最高値を更新しており、相対的にドルを買い戻す動きが優勢になっている。その中、市場は今週から始まる米企業の決算発表が本格化することもあり、決算内容を見極めたいとの思惑があり、身動きが取りづらい相場環境にある。一方、中国の4〜6月期GDP成長率が27年ぶりの低成長となり、貿易摩擦の影響が表面化すると共に、長期化懸念が市場の圧迫材料になっており、相対的にポジション調整主導の展開を強いられている。引き続き相場が動意づくまでは直近のレンジ幅で売買を模索することが賢明であろう。
一方、ドル円は今月のFOMCでの利下げ期待はある程度織り込見済みであるが、好調な米株式市場を背景や日米金利差拡大など、相対的にはドルを買い戻す材料は整っており、底堅い展開と見なした方が無難である。ただ、潜在的なドル高けん制の動きもあり、上値も限定的になっている。引き続きレンジ幅ドル円107.50〜108.50円を重視し、同レベル前後からのナンピン売買が得策で
あろう。
他方、ユーロドルは1.12台半ば前後で膠着度を強めている。来週のECB理事会での追加緩和策や軟調なポンド動向が嫌気され、上値の重い展開を強いられている。ただ、依然として、割安感や悪材料出尽くし感による買戻し志向は名強く、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1200〜1.1300を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろ
う。