売買材料多様化!動意を待ってからの始動?
予想レンジ
ドル円 107.00〜108.00
ユーロ円 121.70〜122.70
ユーロドル 1.1320〜1.1420
豪ドル円 74.00〜75.00
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米国の早期利下げ観測が高まる中、各国中央銀行も金融緩和策に向かい始めるなど、相対的には世界的な低金利政策が堅調な株価推移を演出しているが、既に低金利政策はマーケットに浸透しており、更なる株価の下支えになるかは懐疑的になっている。その中、市場は様々な要素が絡み合い相場の難易度を深めているが、今週G20で予定されている米中首脳会談の成り行きに関心が寄せられおり、市場は徐々に緊張度が強まっている。また、米国とイラン情勢の緊迫化が加わり、リスク回避的な動きを踏まえて、米ドルの調整売りが優先されている。
一方、ドル円は米利下げ観測と安全資産の円買いを伴い、ドル円107円割れ目前まで下落、次なる節目でもあるドル円105円割れが意識されるなど上値の重い展開を強いられている。ただ、米10年債利回りが2%台を維持している以上、短期筋としても、拙速的な下値トライも慎重になっている。引き続きレンジ幅をドル円107.00〜108.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルはECBの追加緩和策期待を背景に、戻りの鈍さが指摘されていたが、6月ユーロ圏PMIが7ヵ月ぶりの高水準まで回復、悪材料出尽くし感によるポンド買いや米ドル売りに助長された格好でユーロドル1.13台後半まで買い戻されている。ただ、ユーロドル1.14前後で利益確定売りが随所に散見されているだけに、同レベル以上からの高値掴みには要注意だろう。