先行き不透明感解消せず、債券利回り同時進行!
予想レンジ
ドル円 108.00〜109.00
ユーロ円 121.30〜122.30
ユーロドル 1.1170〜1.1270
豪ドル円 74.00〜75.00
******************************
市場では米中対立構造が解消されない中、市場の関心は今週の連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ動向に寄せられているが、概ね今回は据え置きとの見方が支配的であり、相場を大きく動意づかせるは懐疑的である。ただ、市場には中貿易懸念を筆頭に、イラン情勢の悪化で不安定な原油価格、英EU離脱問題、香港での大規模デモ、そして、相変わらずトランプ大統領の不可解な発言など、売買材料としては事欠かない相場環境にあり、当面、憶測先行のポジションニングは自重局面にある。引き続き相場が動意づいてから始動することが得策であろう。
一方、ドル円はリスク回避の円買いと日米金利差によるドル買いに挟まれ、ドル円108円台半ば前後で一進一退を繰り返している。相対的にはリスク回志向は一過性に終わる可能性が高いが、反面、金利動向に関してはファンダメンタルズ的な要素を多分に含んでおり、中期的にはドル買い優勢の相場環境にあるとも言える。引き続き直近のレンジ幅ドル円108.00~109.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
他方、ユーロドルは米債券利回りの低下により、一時1.13台まで上昇基調を強めていたが、相対的にはリスク回避の動きは否めず、マイナス金利で推移しているドイツ債利回りも波及している。ほぼ米債券利回りと同時進行しており、拙速的にユーロドル買い戻す動きは封じられている。ただ、ユーロドル1.12割れで割安感と利益確定買いも随所に散見されるなど、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1150〜1.1250を重視し、同レベルからのナンピン売買が賢明であろう。