トランプ大統領訪日で小休止!?
予想レンジ
ドル円 108.80〜109.80
ユーロ円 122.00〜123.00
ユーロドル 1.1150〜1.1250
豪ドル円 75.30〜76.30
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米中の通商を巡る報復合戦がいつまで続くのかは懐疑的であるが、市場心理としては、米中通商協議に対する警戒感、中東情勢絡みの原油下落、そして、メイ英首相を辞任まで追いこんだEU離脱問題、そして、これから本格的に始まるであろう日米貿易交渉なども含めて、難題が山積みであり、投資家心理も病んでいるのが現状かもしれない。その中、米政府は自動車関税の引き上げも辞さない意向を示す中、日本の農産物市場への参入拡大を求めているが、トランプ大統領は、日本との貿易交渉については参院選が終わるまで妥結を迫らずに待つと言及し、参院選への影響を配慮した格好である。ある意味では両首脳は持ちつ持たれつの関係とも言えるだけに、引き続き相場が大きく動意づくまでは直近のレンジ幅で静観せざるを得ないだろう。
一方、ドル円は安全資産であるドル買いと円買いに挟まれ、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。一部では米中貿易問題懸念が一服しているとの声も少なく無く、調整主導の展開を余儀なくされているが、NYダウ平均株価の持ち直しや米金利の下げ止まり期待もあり、拙速的な下値トライには慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円108.80~109.80円を重視し、同レベルからのナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは米ドルの調整売りやポンドの持ち直しもあり、1.12台を回復しているが、更なる買い材料が見当たらず、上値を模索する難しさはある。次期英首相に誰が就任するかは定かでは無いが、ポンドの上昇も限定的との見方が支配的になっており、引き続き戻り売りを優先し、レンジ幅1.1150〜1.1250重視で待機策が賢明であろう。