予測不能展開!相場の動意を待って始動?
予想レンジ
ドル円 109.50〜110.50
ユーロ円 122.30〜123.30
ユーロドル 1.1130〜1.1230
豪ドル円 75.00〜76.00
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市場における米中貿易協議を材料としたリスク回避の動きは根強いものがあるが、相対的には我慢比べの様相を呈しており、未だに透明感が払しょく出来ない状態に置かれている。一部では、貿易戦争における勝者は存在しないとして、悪材料としては織り込み済みとの声も少なく無く、当面、米中摩擦の長期化ヲ踏まえれば、余程のサプライズがない限り、調整主導の相場展開と見なした方が無難であろう。ただ、ファンダメンタルズ的な優先順位としては米金利の優位性に分があり、先週のNYダウ平均株価は前日比98ドル安や米債券利回りの低下傾向にも影響は限定的になっている。ドルの手仕舞いがも一巡したとは言い難いが、ドルの下落局面では買い戻しに比重を置いた方が得策であろう。
一方、ドル円は売り買いが拮抗する中、110円台を回復しており、短期筋としてはドル円110円割れからの下値トライには慎重になっている。ただ、潜在的な米中貿易摩擦もあるが、米中の対立構造が激化している以上、ドル円110円前後でのもみ合い相場が予想されるだけに、引き続きレンジ幅ドル円109.50〜110.50円重視で待機策が賢明であろう。
他方、ユーロドルは、ポンドが対ドルで1.27台まで下落基調を強めており、ポンドの反発がない限り上値は限定的と言わざるを得ない。メイ英首相は離脱合意案で悪戦苦闘しているが、もはや賞味期限切れの感が強く、むしろ早く決着を見たほうがポンドの上昇に繋がる可能性も高く、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1130〜1.1230重視で待機策が一考であろう。