八方塞がりの米中貿易摩擦!相場の動意待ち?
予想レンジ
ドル円 109.50〜110.50
ユーロ円 123.00〜124.00
ユーロドル 1.1180〜1.1280
豪ドル円 76.50〜77.50
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米中貿易摩擦の激化が現実味を帯びる中、トランプ大統領が米中協議は建設的で今後も継続するとした上、対中関税はこの先の交渉次第と述べている。一方、劉鶴中国副首相も米国との通商協議は非常に順調に進展している旨を述べてはいるが、根本的には何ら進展しておらず、双方ともに八方塞がりの状態との見方が少なく無い。今後も足元では米中貿易交渉の不透明感が広がり、現時点では中国側も報復関税に踏み切るであろうが、米中貿易摩擦の長期化は避けたいのが本音であり、当面、中国がどのような対応策を練るのかに注目が寄せられている。その中、米株式市場でダウ平均が一時358ドル安まで下げ幅を記録したものの、悪材料出尽くし感もあり、前日比114ドル高と反発に転じるなど、市場全般には安堵感が広がり始めている。とは言え、相対的には米中貿易摩擦の進捗度合い次第であり、調整主導の展開を余儀なくされている。
一方、ドル円は米中貿易摩擦による円高が進行中ではあるが、ドル円110円割れでは随所に利益確定買いや実需買いが散見されるなど、拙速的な下値トライには慎重になっている。相対的には株価の持ち直しており、下値は限定的と判断し、引き続きレンジ幅ドル円109.50〜110.50円重視で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導の展開であり、1.12前後でもみ合い相場と化しているが、現時点は割安感の買いが1.12割れ、そして、戻り売りが1.12台半ば以上で散見されるなど、引き続きレンジ幅、ユーロドル1.1180〜1.1280重視で待機策が一考であろう。