ドル円は117円の固定相場?。。。。。今年最後のオンラインセミナー
今年はドル円相場も117円で始まり、117円台で終了する気配が濃厚ですね。巷では100割れから130円台まで、ポジショントークが先行しましたが、外れるとすぐに忘れ、あたると大騒ぎするのが専門家と呼ばれる宿命なのかもしれませんね。
今年最後のオンラインセミナーが来週12月18日20時より予定しています。 今回は通貨ペアに沿った売買タイミング、そして上手で無理のない損切り、ナンピン、ストップロスの手法などをご紹介いたします。お時間のある方はぜひご参加ください。
申し込みはオンラインセミナーをクリックしてご覧下さい。
●注目の日銀短観が発表され、大企業製造業業況判断が予想通りのプラス25であったが、総じて改善方向を示している。しかしながら、3月のDIが2~3ポイント低下しており、結果的には盛り上がりに欠ける内容と言えるのだろう。為替相場の反応も限定的であったように、日銀の利上げ体勢は整っているのであろうが、事前に利上げ先延ばし見通しがマーケットに浸透しているため、円高局面には至らないのが現状である。
昨晩からの米ドル買い戻しの流れも、米経済指標の改善は見られたが、相対的には、年度末に向けての調整段階でもあり、恒常的な米ドル買いと見るのは早計であろう。もう一段の上昇が生じれば、恰好の米ドル売りの好機になると判断して、ドル円118円台半ばの売りとユーロドル1.31前後の買いを視野に入れることを推奨する。但し、円に関しては、機関投資家のキャリートレードが散見されている状態でもあり、年度内の円安基調は継続されると見るべきであるが、反面、118円台からは実需の売りと利益確定、そして、新規の売りも必至であり、上値の重い展開が余儀なくされる。
▲いずれにしても、日銀の利上げが鮮明にならない玉虫色では、円売り基調に歯止めがかからず、そして、円キャリートレードの側面からは、当面は115円割れの恐れがないことから、 実質的な円キャリートレドのニーズとしては、ドル円115円から118円までが中期的な投信の運用対象になるため、下値が堅調にならざるを得ない。ドル円119円前後までが円安分岐点とも言えるだろう。
やはり、3%以上の日米金利格差がある以上は、年間でも3円のスワップ手数料が見込まれ、2~3年の中期運用としての魅力は一般投資家のみならず、ヘッジファンド系の運用手段としても重宝されるのが現実であろう。
●渡辺財務官からは国内要因で円安になる兆候はないと言明しているが、経済指標では好調と言えども、低金利の弊害が生じており、内外も含めて、“キャリートレードバブル”現象は根強いものがある。今後、米金利の0.25%の利下げ、そして円金利の0.25%の利上げが生じても、0.5%の縮小では一過性の円高に終わる公算も高く、逆に円高基調になれば、再度キャリートレードの復活となり、日銀当局がいくら警鐘を鳴らしても、利上げのない金融政策の限界がある。そして、マネーの流動性にも負担がかかり、アンバランスな為替相場に繋がる可能性もある。
スイスフランも利上げを敢行し、2%となり、取残された円金利とも言えるが、米経済の後退でも始まれば、日本経済の減速にも繋がり、円高への限界も生じる相場である。相対的にはユーロ買いに走る構図が優先される相場であるだろう。
ドル円118円台前半からの売りを推奨するが、シナリオとしては、119円までのナンピン売りを一考して、臨む事を勧める。117円台半ば割れでなければ妙味がない。
ユーロドルは米ドルの買い戻しの流れもあり、現段階では1.31前後の買いを推奨する。