市場参加者激減!もみ合い相場継続?
予想レンジ
ドル円 111.50〜112.50
ユーロ円 125.30〜126.30
ユーロドル 1.1200〜1.1300
豪ドル円 79.50〜80.50
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先週発表された、米3月小売売上高が予想を上回る内容だったことや、ドイツの経済指標の悪化を背景に、ややドルを買い戻す動きが優勢になっている。ただ、イースター休暇を挟んで閑散モードに突入しており、次の材料待ちの段階は否めない。いずれにしても、海外勢の休場や本邦の異例な長期休暇を控え、ポジション縮小の動きが堅調になっている。その中、米貿易収支はトランプ大統領が推進している関税効果もあり、2月の米国の貿易赤字が予想外に縮小しており、現状のドル高は許容範囲のレベルとの声も少なく無く、もう一段のドルの上昇局面も一考であろう。
一方、ドル円はドルロングの手仕舞いりや実需売りに圧されて上値の重い展開が予想されるが、市場参加者の激減も重なり、ドル円112円前後で動意薄の展開を余儀なくされている。その中、朝鮮の金正恩委員長が新型戦術誘導兵器の発射試験に立ち会ったと報じられたことから北朝鮮問題が再燃かとの警戒感もあるが、それ以上に悪化する可能性は低く、一過性の円高局面に終わっているだけに、引き続き無理をせずに、直近のレンジ幅111.50〜112.50円で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはポンドが心理的節目1.30を割り込み、ややつれ安現象を起こしている。ただ、ポンド並びにユーロも安値圏に位置しており、過度な下値懸念は自重局面に差し掛かっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1200〜1.1300重視で待機策が一考であろう。