貿易交渉でドル高けん制!未だに許容範囲のドル高?
予想レンジ
ドル円 111.50〜112.50
ユーロ円 126.00〜127.00
ユーロドル 1.1250〜1.1350
豪ドル円 79.80〜80.80
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米国株式市場において、NYダウ平均株価が前日比269ドル高と堅調に推移する中、ドルを買い戻す動きが強まっている。一方、日米は本日から貿易協定交渉を開始するが、ムニューシン米財務長官は日米貿易問題や2国間の経済関係など幅広い案件を議論する旨を述べているが、為替も議題となり、協定には通貨切り下げを自制する為替条項を含めることになると述べている。日本側は為替条項の導入に反対しており、日米協議の争点になる可能性が大であるが、基本的には日本側の円売り介入などに対する事前警告であり、将来円高が進行した際の歯止め工作とも言える。ただ、これらの動きは日本のみならず、他の主要国も対象になるだけに、当面、米中並びに米欧の通商協議の進捗状況次第とも言えるが、相対的には更なるドルの上昇局面では清算入りと見なした方が無難であろう。
一方、ドル円は好調な株価を背景にドル円は112円台を回復しており、底堅い展開が予想されるが、依然として、同レベルでは実需並びに利益確定売りが随所に散見されており、相対的には高値トライは自重局面に差し掛かっている。引き続きレンジ幅ドル円111.50〜112.50円重視で待機策が賢明であろう。
他方、ユーロドルは相も変わらず1.13前後で一進一退の展開を余儀なくされている。ECBによる金融緩和策の長期化により、拙速的に買い上がる雰囲気はないが、米欧通商協議を通じた買戻しの動きも散見されるなど、安易にどちらにも仕掛けづらい状況に置かれている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1250〜1.1350重視で対応することが一考であろう。