リスク回避主導の展開!ポジションの手仕舞い優勢?
予想レンジ
ドル円 110.50〜111.80
ユーロ円 124.00〜125.30
ユーロドル 1.1150〜1.1280
豪ドル円 77.50〜78.80
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注目された2月米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想18.0万人増に対して2万人増と予想外の弱い数字を受けて、ドル売りに転じた場面もあったが、平均時給の上昇率が予想を上回ると共に、失業率か3.9%から3.8%へ低下したこともあり、ドル売りの動きは一時的現象に収まっている。ただ、全般的には米中貿易戦争懸念やロシア疑惑、そして、北朝鮮問題の再燃などが加わり、リスク回避の動きが強まっており、拙速的にドルを買い戻す動きは鈍くなっていると言わざるを得ない。
一方、ドル円は米債券利回りや米株式市場の伸び悩みもあり、一時111円割れになるなど、次なる節目ドル円110円前後が意識されつつある。本日の株価動向次第では、再びドル円111円割れも想定せざるを得ず、ドルの戻り売りに重点を置いた方が無難であろう。当面、レンジ幅をドル円110.50〜111.80円まで拡大し、同レベルからのナンピン売買が無難であろう。
他方、ユーロドルはストップロスが一服し、下値懸念は希薄になっているが、先のハト派的なECB理事会やポンド安の影響もあり、引き続き戻りが優勢になっている。一部では時期尚早であるが、ドル円と同様にユーロドル1.100割れへの警戒感も強めている。ただ、マーケットには米貿易赤字拡大を背景にドル高けん制の動きも意識されており、当面、レンジ幅をユーロドル1.1150〜1.1300まで拡大し、じっくり待機策が賢明であろう。