米中通商協議混沌!結果待ち変わらず継続?
予想レンジ
ドル円 110.30〜111.30
ユーロ円 125.00〜126.00
ユーロドル 1.1300〜1.1400
豪ドル円 78.50〜79.50
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市場が米中貿易協議の行方に注目する中、様々な憶測が飛び交っており、相場の難易度を高めている。トランプ大統領は習近平国家主席との会談が3月に実施される運びと述べているが、中国側は農産物中心に米国からの輸入を増やす方針とは言え、未だに、知的所有権や構造改革の点では大きなギャップが顕在化しており、3月1日の関税引き上げ期限は延期される見通しであろうが、米中双方が満足できる結果にはなりそうもなく、引き続き水面下での論争が続くと見なされている。その中、現段階では期待感を踏まえたドルの買い戻しが優先されている。ただ、先週のFOMC議事録ではバランスシート縮小の年内終了をほぼ全員一致で支持しており、年内の米利上げ確率は混とんとする中、更なるドルの上昇局面では、再びドル高けん制の動きにも配慮しなければならず、過度なドル高期待には違和感が生じている。
一方、ドル円は米中通商協議の結果待ちの状況には変わりがなく、ドル円110円半ば前後で一進一退の展開は否めないが、引き続き安全を期す意味でも、直近のレンジ幅ドル円110.30〜111.30円重視で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは1.13前後では消去法的な買いも観測され、一見底堅い展開を見せている。ただ、EU離脱交渉が難航しており、ポンド動向が攪乱材料になっており、そして、ここ最近のユーロ経済指標が軒並み予想を下回る傾向にある以上、引き続き戻り売り優先の展開と見なした方が無難であろう。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1300〜1.1400重視で待機策に努めることが得策であろう。