米利上げ観測後退も金利の優位性不変!
予想レンジ
ドル円 109.00〜110.00
ユーロ円 124.80〜126.00
ユーロドル 1.1400〜1.1500
豪ドル円 78.80〜80.00
******************************
先週末発表された1月米雇用統計は失業率が3.9%から4%へと若干悪化したが、非農業部門雇用者数(NFP)が30.4万人増と予想を上回る内容となり、また、ISM指数も前回分を上回り、米景況の良さが意識される中、ドルを買い戻す動きが優勢になっている。ただ、米政府機関閉鎖の影響がすべて含まれていたかは定かでは無く、過度なドル高期待には繋がらないと見なした方が無難であろう。引き続き米中通商協議の結果待ちであることには大きな変化はなく、直近のレンジ幅重視で待機策が賢明であろう。その中、米政府機関の閉鎖が一時的に解除されたとは言え、トランプ大統領はメキシコの壁建設に非常事態宣言を検討と述べるなど波紋を投げかけているが、明日にも施政方針を示す一般教書演説において、無理難題を押し付ける可能性があり、ドルの更なる上昇には疑問符がついている。
一方、ドル円は再び節目のドル円110円台が意識されているが、同レベル前後では実需や利益確定売りが満遍なく控えており、一旦清算レベルにあると見なした方が一考であり、引き続き相場が動意づくまではレンジ幅ドル円109.00〜110.00円重視で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは米利上げ期待が大きく後退する中、米ドル主導で底堅い状況にはあるが、ただ、ユーロ自体もECBが慎重姿勢を強めており、自律反発には程遠い状況にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1400〜1.1500重視で待機策が無難であろう。