トランプ大統領一歩前進も未だに不十分?
予想レンジ
ドル円 109.00〜110.00
ユーロ円 124.30〜125.50
ユーロドル 1.1330〜1.1450
豪ドル円 78.00〜79.30
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今週の米中貿易協議を控えて、相対的にポジション調整の動きが優勢になる中、トランプ米大統領は35日間続いた政府機関の一部閉鎖を解除する法案に署名、来月15日までの期限付きで、政府機関の運営を再開することを決定したが、メキシコ国境の壁建設費用は合意に含まれておらず、トランプ大統領は、国家非常事態の宣言によって壁建設費用の要求は続けると表明している。今後、議会と公平な取引ができない場合、政府は2月15日に再び閉鎖する可能性を主張している。ただ、既にトランプ大統領の支持率低下が余儀なくされており、再度米政府機関が閉鎖に追い込まれる可能性はほとんどないとの見方が支配的になっている。
一方、ドル円は米政府機関閉鎖解除を踏まえて、NYダウは前日比183ドル高と反発しており、相対的にはドル買い戻しが優勢になっているが、ドル円110円台には届かず、改めて上値の重さが意識されている。ただ、米債券利回りも軒並み上昇しており、拙速的な下値トライには慎重になっている。引き続き、レンジ幅ドル円109.00〜110.00円重視で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは拙速的に買い上がる雰囲気に至っていないが、3月のEU離脱期限の延長の可能性が有力視される中、ポンドの買い戻しが急を告げており、ユーロドルは1.14台へと連れ高現象を起こしている。ただ更なる上値トライには慎重になっており、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1330~1.1450重視で待機策が一考であろう。