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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

静寂なる金利動向へ?

ブルー系統も良いかも、

ブルー系統も良いかも、

昨日はトヨタの試乗会が近所であり、急遽ハイブリッドカー先駆者であるトヨタのプリウスに試乗してきました。今乗っているアリストは来年で10年になる、ガソリン価格の上昇で、満タンにすると1万円近くもする。それゆえ燃費の良さからプリウスの試乗となったが、改めて燃費の良さに驚かされました。アリストは市街地ではリッター5キロだが、プリウスは3倍のから4倍の17~18キロと聞かされた。プリウスの難点はやはり電気自動車であることですね。あまりの静寂感で前を歩いている歩行者が気がついてくれないとか。。。。。。。車を買うつもりはないのだが、夕飯時に奥さんと娘にそのパンフレットを発見され、二人とも興味深々の様子である。赤いプリウスが言いなどとほざいていたが、常時運転手をさせられる私の年齢も意見も完全に無視されている。そんなに欲しいならと、せめて3分の一でも出してくれるならと提案すると、一気にトーンダウンしましたね。ちょっと一安心。しかし、これからの燃費と費用を考えると買い替える時期なのかも。ちなみに、プリウスPRIUSとはラテン語で「〜に先立って」の意味があるそうです。。先立つものがなければ外国証拠金取引もギャンブル化してしまいます、レバレッジのかけすぎには充分に注意を払いましょう。

●各国の政策金利が発表されているが、ECBの0.25%の利上げも規定路線でもあり、市場への影響も限定的であった。現状でも次回の連続的な利上げを示唆するような発言も見られるが、同時にインフレ予測が来年度には引き下げられており、原油価格の動向から判断しても金融引締めが連続的に実施される様相でもなく、緩やかな利上げ基調と見るべきであろう。一方では、ドイツ政府のVAT「付加価値税」の引き上げも来年度始めには控えており、ユーロ経済の重石になることが報じられており、底堅いユーロ経済ではあるが、不安視されていることも事実である。いずれにしても、米経済の軟着陸が前提条件の日欧経済であり、相対的なバランス志向を重んじれば、為替相場の急展開は考えにくいのが実状であろう。
利上げ後のユーロ金利は当面現状維持であり、米金利も利下げ観測が後退し、現状維持が妥当であるとすれば、円金利の動向次第の相場とも言える。しかしながら、先ほど発表された7~9月期のGDPの速報値も利上げを後押しする材料とは言えず、今までの優柔不断な日本政府の姿勢を見る限り、日銀の独自性だけでは決まるはずもなく、結局は米経済の景気動向に沿った利上げになる可能性が強いと思われる。日本政府としても、米経済のソフトランディングを確認できなければ、どうしても利上げが先延ばし傾向になる事は否めないのかもしれない。しかし、利上げを織り込み始めたマーケットでもあり、たとえ年度内に利上げが実施されたとしても、サプライズにはならず、むしろ慎重な日本政府の姿勢が表面化する恐れもあり、為替相場自体への影響も限られてしまう公算が高いだろう。同時に円キャリートレードの需要も健在であることから、過度な円高局面にはなりにくい状況でもある。

▼今晩の米雇用統計によって、米経済の減速度合いを測ることになるが、可もなく不可もない結果を想定した方が賢明であり、思惑的な投機筋が生じた後の逆張り戦術に徹した方が得策でもある。レンジ幅としては昨日と変更なく、ドル円114.50の買いを推奨するが、売りは米ドルショートの膨らみを想定し、115円台後半の売りを勧める。ユーロドルは1.3250前後の下値が堅調であるが、同レベル以下のユーロドルロングを基準にするが、米雇用の悪化を想定すれば、1.34前後までの上昇は考え、同レベルの売りを推奨する。


プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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