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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

安全運転期間!

長嶋さんの偉大さに敬服しますね。日本人の心をこれだけ引き付ける人は生涯現れないだろうが、あの笑顔がある限りは、読売巨人軍もひと踏ん張りして欲しい(来年でもいいから)。
昨日は生まれてはじめて駐車違反に遭遇してしまい,ムシャムシャしていたが、長嶋さんの姿を拝見して慰められた感もします。30年間の運転において、スピード違反や一方通行はあったが、何故かしら駐車違反だけはなかったが、若い婦警さんの前では素直に切符を受け取るしかなかったが、それでもレッカー移動寸前だっただけに、\18,000の駐車違反で済んだことに感謝しなければなりません。婦警さん曰く、あと1分遅ければ、ほかにレーッカー代と駐車場料金が加算されると聞いて、良かったのか悪かったのか。きっと良かったのでしょうね。
為替で言えば、悪徳業社による交通事故の悲劇が最悪な状況であるが、余裕資金以上のレバレッジの使いすぎによるスピード違反,マーケットを逆走して、後戻りが出来ない一方通行の塩漬けポジション、それに比べたら相場に参加が出来ずウロウロとする駐車違反の方が良かったかも。反則切符を切られても学習効果にしたいですね。
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●先週のFOMCの切り上げ、そして日銀短観にも驚くべきものはなかったが日米欧の金利差に着目したドル高基調が継続する可能性が高い状況だけに、当面は米ドルの買い需要も増えると見たほうが賢明であろう。行過ぎた米ドル買いと言う見解も多いが、ドル円の110円台に乗せてからの勢いと、ユーロ?の1.200割れも、米ドルショート派にとっては心理的な揺さぶりが見られるため売るに売れない展開も予想される。ストップロスを巻き込みながらの米ドル買いだけにもう一段の上昇にも気を配る必要はある。

▲基本的には米ドル買いの上昇具合を見極めてからの始動になるが、週半ばの6日にはサミットで中国人民元の話題が取りざたされ、依然として、米中間でどこまで合意がみられているのかは推測の域を出ないが、米国側の発言も単なる圧力だけではなく、ある程度の確信を抱いている様相も呈しており、人民元の切り上げが一気に煮詰まる可能性もあるだけに無謀な米ドル買いに走ることも出来ず、週の前半は探り合いの展開が濃厚である。再び米経済指標に注視しながらの展開になるが、週末に控える米雇用統計も相変わらず予測不可能とも言える指標でもあるが、米ドル買いの弾みをつけるにはインパクトは少ないと言える。むしろ英国BOE政策金利発表をはじめとしたユーロ圏での経済指標にも注意を払うべき必要があるが、全体的にユーロ圏の経済状態には好材料がなく、日米欧の景況感の格差が更に鮮明になる可能性も秘めているだけに、米ドルロングに安心感が浮上しており、なおも底堅い傾向が強いと言えるだろう。米ドル買いが優勢になると思われが、米?ロングの膨らみが意識されている以上は米ドルの利益確定の売りが顕著に見られたときの米ドル買いに注目したい。
●ユーロドルは1.2000を大きく割り、下落基調が増す展開は避けられないが、巷では1.17~1.18までの急落と、いい加減な噂もあるが、シカゴのIMM先物市場のユーロドルショートと円ショートの膨らみが脅威に感じる投資家も多く、ポジションを米ドルロングにこだわる状況でもないことは確かである。リスク重視の観点からすれば、米ドルショートもロングにもストップロスを前提の取引が必要であり、今後もストップロスを巻き込む展開賀予想されるだけに、一時的にも動きは一方的になる恐れがある。しかし現状では米ドルの全面高が継続中と言う事もあり、高値警戒感も浮上していることは間違いなく、当面はポジションの縮小と整理のくり返しが得策であるが、もう一段の米ドル買いが生じたときの米ドル売りに妙味があると思われる。
●オセアニア通貨も金利の上昇が当面は考えられず、さらに貿易収支も悪化傾向であれば、下値を探る展開が避けられない。特に円安基調という段階だけに高金利通貨のクロス円としての機能を果たしているが、昇り目は極めて限られており、ショートポジションが正解であろう。
●*******ペットでも判る簡単チャート推奨*******
◎ ドル円売り 111.75 
◎ ポンド買い  
◎ 豪ドル円売り/NZ円買い(裁定取引)
◎ カナダドル買い
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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