G20の米中首脳会談待ち!一旦休戦期待上回る?
予想レンジ
ドル円 112.50〜113.50
ユーロ円 127.30〜128.50
ユーロドル 1.1300〜1.1400
豪ドル円 81.00〜82.30
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日米の感謝祭や米国のクリスマス商戦が本格的に始動、相場自体は動意薄の展開を強いられている。その中、原油価格は1バレル50ドル割れ目前まで下落、米債券利回りも軒並み低下するなど、相対的にドルの調整売りが優勢になっている。その中、市場の注目は今週末に開幕するG20首脳会議に集約されているが、米中貿易摩擦激化以来のトランプ大統領と習近平国家主席が初の会談を行う予定であり、より一層注目が集まっている。現段階では、トランプ大統領からは楽観的な見解を発しているが、双方が手の内を明らかにする可能性は低く、当面、一喜一憂することなく相場が動意づいてからの始動を心掛けるべきであろう。
一方、ドル円は株価や米債券利回りの動向にも反応薄であり、ドル円113円前後でもみ合い相場と化している。一般的には、株安や債券利回りの低下がドルの上昇を阻んでいるが、反面、原油価格の下落はドル買いに発展する可能性が高く、ある意味では相殺相場とも言えるだけに、米10年債利回り3%割れではドル売り、原油価格50ドル割れではドル買いと単純志向で臨むことも一考であろう。
他方、ユーロドルはドイツの経済指標が軒並み低下、特にPMI製造業は2016年3月以来の低水準となる中、英EU離脱協定を巡る難題が山積するなど、不安材料が重なり、引き続き戻り売りが優勢になっている。ただ、ドル売りも同居しており、ユーロドル1.1300〜1.1400のレンジ相場を形成している。