米ねじれ議会発生!吉か凶か見極めの時?
予想レンジ
ドル円 113.30〜114.30
ユーロ円 128.30〜129.50
ユーロドル 1.1280〜1.1400
豪ドル円 81.50〜82.80
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FOMCによる12月の利上げは確実視される中、米中間選挙の結果を受けて、今後の共和党と民主党のねじれ議会がトランプ政権の政策変更を余儀なくされるとの見方が先行している。相対的にはポジション調整や利益確定買いに圧される格好で米債券利回りは軒並み低下、そして、NYダウ平均株価も5日ぶりに反落するなど調整色を強めている。ただ、ねじれ現象がトランプ大統領の今後の政策運営にどのような支障を起こすかは定かでは無く、また、FRBの利上げ姿勢にも影響を及ぼす可能性もあるだけに、現時点では試行錯誤の段階であり、相場の動意を待ってからの始動にならざるを得ないだろう。
一方、ドル円は11月末の米中首脳会談に向けて、双方が歩み寄りを見せるとの期待と共に、米中貿易摩擦が和らぐとの希望的な観測もあるが、ドル円114円台が年初来高値圏でもあり、同レベルからの上値トライには慎重にならざるを得ない。引きつづきレンジ幅ドル円113.30〜114.30円重視で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはポンド安の影響もあり、再び1.13前後まで下げ足を速めている。先にECBは年内で量的緩和(QE)拡大を終了することを強調する中,来年の成長見通しを下方修正するなど買い材料は乏しいが、反面、英EU離脱交渉も大詰めに来ており、過度なポンド安懸念は逆にリスク回避のユーロ買いに繋がる可能性もある。当面、ユードル1.13割れからショートは自重局面と見なした方が一考であろう。