米中貿易戦争泥沼化!視界不良?
予想レンジ
ドル円 111.80〜113.00
ユーロ円 128.80〜130.30
ユーロドル 1.1450〜1.1580
豪ドル円 79.50〜80.80
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先週発表された中国の7〜9月期国内総生産(GDP)は前年同期比6.5%に減速する中、中国上海総合指数は2014年11月以来の安値水準で推移となり、米中貿易戦争の影響が懸念されている。その中、中国株はやや持ち直すと共に、NYダウ平均は一服状態にあり、世界同時株安自体は小康状態にある。ただ、市場には米債券利回りが高止まりする中、米中貿易摩擦を筆頭に、イタリアの財政難や英EU離脱の不透明感が払しょく出来ておらず、相対的な投資家心理の冷え込みも加わり、ポジション解消志向が強まりつつある。いずれにしても、市場が突発的な事項に敏感に反応する嫌いはあるが、相対的には一過性に終わる可能性も高いだけに、相場が大きく動意づいてからの始動にならざるを得ない相場環境にある。
一方、ドル円はここ最近の株価動向や米債券利回りの動向には反応薄ではあるが、株価の回復基調を背景に底堅い展開が予想される。ただ、依然として、実需売買がドル円112円前後と113円前後で随所に散見されており、同レベルからのナンピン売買でジックリ対応することが得策であろう。
他方、ユーロドルは一部報道でイタリア政府は2019年の財政赤字の目標を現在の2.4%から2.1%に上方修正する可能性がある事が伝わり、ユーロドル1.15台を回復してはいるが、更に買い上がる雰囲気はなく、引き続き戻り売りが優先されている。その中、英国はEU離脱問題で悪戦苦闘してはいるが、英国が離脱を決定すれば、ポンドの急落は避けられない情勢ではあるが、反面、EUに復帰したとしても、ポンド買いを促すかは懐疑的との見方も少なく無く、基本的にはポンド並びにユーロドルは戻り売りを重視した方が無難であろう。