世界同時株安一巡!貿易戦争次第?
予想レンジ
ドル円 111.70〜113.00
ユーロ円 129.20〜130.50
ユーロドル 1.1500〜1.1630
豪ドル円 79.30〜80.50
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米国株式市場は7日ぶり287ドル高と反発に転じる中、米長期債利回りも上昇基調にあり、相対的に市場には安堵感がやや広がりつつある。ただ、世界同時株安に歯止めがかかったと判断するには時期尚早であり、依然として、米中貿易摩擦の進捗状況に委ねられていると言わざるを得ないだろう。今後は、11月中間選挙を控えたトランプ政権が貿易摩擦を背景とした世界同時株安、そして、中国税関当局が先に発表した9月の対米貿易黒字341億ドル(過去最高)に対して、如何なる姿勢を見せるかに注目が寄せられている。いずれにしても、為替相場自体が株価動向や米朝金金利の動向にも反応薄な状態にあるだけに、引き続き直近のレンジ幅を重視し、相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は大幅な株安にも拘わらず、ドル円112円台を維持している。一時年初来高値圏ドル円114円台ではドル高けん制の動きにも配慮する必要性があったが、現状レベルドル円112円台では過度な円安局面とは言い難く、また、米国の標的が中国に集中していることもあり、引き続き底堅い展開と見なした方が無難であろう。
他方、ユーロドルはイタリアの財政難と英EU離脱問題を横目に、引き続き戻り売りが優先されている。ただ、米国第一主義を軸とした貿易戦争がドルの上昇を阻んでおり、ユーロドル1.15前後では買い戻しの動きも散見されており、1.1500〜1.1600のボックス相場と化しており、同レベルからのナンピン売買が一考であろう。