急ピッチの円安に黄信号!
予想レンジ
ドル円 113.00〜114.30
ユーロ円 131.30〜132.50
ユーロドル 1.1550〜1.1680
豪ドル円 81.30〜82.50
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先のFOMCで利上げは予定通りに実施されたが、米債券が高止まりすると共に、米株式市場は小幅ながらも上昇しており、改め米景況感の良さが意識されている。その中、原油価格は警戒レベルではある1バレル73ドル台まで上昇しており、また、新興国のドル買い需要なども加わり、ドルの買戻し機運が高まっている。ただ、過度なドル高局面はトランプ大統領による米国主義を元に、いずれは貿易戦争を更に悪化せる可能性もあり、拙速的なドル買いには黄信号が灯っているとも言える。
一方、ドル円は年初来高値を更新するなど、改めて底堅い展開が予想されるが、同時に目先は昨年12月高値でもあるドル円113.75円を意識せざるを得ない相場環境にあるが、ドル円114円台では利益確定売りや実需売りが満遍なく控えており、基本的には高値掴みには要注意の段階に差し掛かっている。引き続きレンジ幅をドル円113.00〜114.30円まで拡大し、同レベル前後からのナンピン売買が得策であろう。
他方、ユーロドルは引き続き英EU離脱問題やイタリア財政難が燻る中、戻り売りが優先されやすい状況にある。徐々に節目でもあるユーロドル1.1500前後が意識され始めているが、反面、世界的な貿易戦争に対する警戒感もあり、リス回避的なユーロ買い戻しも散見されるだけに、過度な下値期待は自重局面にある。ドル円と同様に、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1550〜1.1650を重視し、売買を模索することが賢明であろう。