米中間選挙を睨み、トランプ大統領は柔軟姿勢に傾斜!?
予想レンジ
ドル円 112.00〜113.30
ユーロ円 131.80〜133.30
ユーロドル 1.1700〜1.1800
豪ドル円 81.20〜82.50
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今秋に控えているFOMCの利上げは確実視される中、米株式市場では高値警戒感を踏まえた利益確定売りが優先され、NYダウ平均は前日比181ドル安と反落している。ただ、米債券利回りが軒並み上昇基調にあり、また、原油価格の上昇を伴い、ドルを買い戻す動きが優勢になっている。ただ、依然として、米中貿易戦争の対立構造がある限り、拙速的な売買は自重局面にあり、相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は日米金利差を背景に底堅い展開には変化はなく、年初来高値圏113円台が意識され始めている。ただ、昨日予定されていた日米閣僚協議は米国の要請を受けて、明日に延長されており、引き続き日米通商協議の進捗状況、その後の日米首脳会談を控えている関係上、過度なドル高円安局面は描きづらい相場環境にある。当面、ドル円113円台以上からの高値掴みには要注意と見なした方が無難であろう。
他方、ユーロドルは一時ドラギECB総裁が講演で基調インフレは比較的力強い上昇が見られ、コアインフレは活発に上昇などと述べたことを受けて、一時1.18台をクリアーしたが、利益確定売りに圧される格好で戻りの鈍さが意識されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1700〜1.1800重視で待機策が賢明であろう。