リスクオン・リスクオフが同居!臨機応変な売買?
予想レンジ
ドル円 110.00〜111.30
ユーロ円 125.80〜127.00
ユーロドル 1.1350〜1.1480
豪ドル円 80.00〜81.50
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今週の米中通商協議に向けて、様々な憶測が飛び交い始めているが、一部報道では中国当局の人民元安誘導に歯止めがかかるとの期待感、そして、何らかの進展がみられるとの思惑などもあり、相対的にドル買い戻しは一服状態にある。ただ、依然として、市場にはトルコショックや英国のブレグジット、新興国通貨の下落、そして、米金利の優位性などを背景に拙速的にドルを売り下がる相場環境ではないが、リスクオンとオフが繰り返される可能性が高く、ある程度の乱高下は避けられない情勢と見なした方が無難であろう。
一方、ドル円は米債券利回りの低下を受けて、ドルの調整売りに圧されており、上値の重い展開を強いられているが、NYダウ自体は米景況感を背景に底堅い展開である。また、心理的節目ドル円110円を目前に過度な円高局面は描きづらい状況にあり、引き続きレンジ幅ドル円110.00〜111.30円重視でじっくり待機策が賢明であろう。
他方、ユーロドルは1.14台を回復するなど、相対的に利益確定買いやポジション調整買いが優勢になっている。ただ、問題視されているトルコの裁判所が米国人牧師の開放要求を却下したことが嫌気され、米国のトルコへの追加制裁を踏まえトルコリラの戻りの鈍さなどもあり、ユーロの更なる上昇局面では一旦清算入りと捉えた方が一考であろう。