トルコショックでドル全面高も相場観喪失!?
予想レンジ
ドル円 110.50〜111.80
ユーロ円 125.50〜127.00
ユーロドル 1.1280〜1.1430
豪ドル円 79.80〜81.30
******************************
トルコリラの下落に歯止めがかからず、市場全般にリスク回避モードと共に、相場の混迷度を更に強めている。トルコリラは対米ドルで既に年間で40%程度下落している関係上、一見下げ止まりの展開を見せてはいるが、トランプ大統領がトルコリラの急落により、トルコの鉄鋼とアルミニウムに対する関税を倍に引き上げることを承認、一方、トルコのエルドアン大統領が米電子機器をボイコットするなど対決姿勢を示すなど、トルコ情勢の先行き懸念がマーケットを震撼させている。
一方、ドル円は一時110円割れの危機感も生じたが、米債券利回りの上昇や堅調な株式市場を背景にドル全面高の展開にあり、ドル円は111円台を回復するなど、底堅い展開が予想される。反面、更なる上昇局面ではドル高けん制の動きにも配慮しなければならず、引き続きレンジ幅ドル円110.50〜112.00円重視で対応することが得策であろう。
他方 ユーロドルは一時1.13台に下落。隣接しているユーロ圏のおける金融機関への悪影響が表面化しつつあり、また、ポンド安がある限り、ユーロを買い戻す動きは限定的になっている。ただ、既に下限レベルで推移している関係上、短期筋としても下値トライには慎重になっており、引き続きレンジ幅ユーロ弗1.1250〜1.1400重視で待機策が一考であろう。