トランプ迷走で視界不良!直近のレンジ幅で対応?
予想レンジ
ドル円 110.50〜111.80
ユーロ円 128.70〜130.00
ユーロドル 1.1580〜1.1730
豪ドル円 81.50〜82.80
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米商務省が発表した第2四半期の米国内総生産(GDP)速報値はほぼ事前予想通りに4.1%と約4年ぶりの高水準となったが、先にトランプ大統領がGDPの大幅改善を豪語していただけに、市場の反応は限定的になっている。市場には、依然として、貿易摩擦問題が燻っており、短期的には米経済の好調さを好感するであろうが、将来の米経済に取っては不安材料の温床になる可能性もある。また、既にドルが買われすぎた側面もあり、拙速的なドル買いには慎重になっている。
一方、ドル円は111円前後で試行錯誤が続いている。本日から開催される日銀金融政策決定会合で金融緩和策の是非を問う可能性が高いが、米欧の金利正常化が危機として進展していない以上、米欧に先だって金融緩和の縮小を打ち出せない相場環境にあり、総じて、期待薄の金融政策に終わる可能性が高いだろう。引き続き直近のレンジ幅ドル円110.50〜111.80円を重視し、同レベル前後からのナンピン売買で対処することが一考であろう。
他方、ユーロドルは特筆すべき買い材料の無い中、引き続き戻り売りが優先されており、徐々に1.17台が重石になっているが、1.16割れもせずに踏みとどまっている。同レベルでは利益確定買いや割安感の買戻しも散見されており、当面、ユーロドル1.16割れからのショートは自重局面と見なし、当面、レンジ幅1.1580〜1.1730重視で対応することが賢明であろう。