トランプ大統領のお騒がせ発言!混迷度強まる?
予想レンジ
ドル円 110.80〜112.30
ユーロ円 130.00〜131.30
ユーロドル 1.1650〜1.1780
豪ドル円 82.00〜83.30
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トランプ米大統領が中国やEUは自国通貨を操作してきており、より強いドルは米国の競争優位をはく奪する旨まで言及しており、市場は俄かにドル高けん制の動きに警戒感を強めている。ただ、自国FRBの利上げにまで苦言を呈しており、トランプ大統領の形振り構わない言動に、市場としては、保護主義政策の限界、そして拙速的な関税導入に焦燥感もあるとの見方が少なくない。その中、ブラード・セントルイス連銀総裁も現状の米GDPは力強いが、伸びは緩やかであり、逆イールドを回避のため利上げは注意深くすべきと追従していることもドルの上昇は阻んでいる嫌いがある。
一方、ドル円はトランプ発言を背景にポジションの解消売りが優先される中、依然として、上値の重い展開は否めないが、あくまでも口先介入の段階であり、また、日米金利差を背景としたドル買いニーズは健在であり、短期筋としては拙速的な下値トライには慎重になり始めている。引き続きレンジ幅ドル円111.00〜112円を重視して、同レベルからの少なめのナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは、特筆すべき買い材料はない中、トランプ発言やポンドの下げ止まりから、買い戻しの動きが強まっている。ただ、更なる上昇局面では引き続き戻り売りに圧される可能性が高く、過度な上昇期待は自重局面と見なした方が無難である。当面、レンジ幅をユーロドル1.1650〜1.1800まで拡大し、じっくり待機策が賢明であろう。