読み切れない展開! トランプ大統領の思考回路迷走中?
予想レンジ
ドル円 110.00〜111.30
ユーロ円 128.50〜130.00
ユーロドル 1.1600〜1.1730
豪ドル円 81.30〜82.50
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貿易戦争問題が燻る中、トランプ大統領がWTOからの脱退を検討している旨が伝えられたがムニューシン米財務長官がその報道を否定したことから、一旦事無き得ているが、市場は、依然として、トランプ大統領の一言一句に翻弄されている。ただ、相場自体は7月6日の米中の関税発動に関心が集まっており、安易に身動きが取りづらい相場環境にある。その中、カナダが対米報復関税措置を発動しており、一部では米国に対する包囲網が更に広がる可能性も伝えられている。そして、関税導入の影響で米国での人員削減や物価上昇などのネガティブな動きも伝えられるなど、米国にとっても正念場を迎えつつあるのかもしれない。
一方、ドル円は、米債券利回りの上昇や堅調なNYダウを背景に、底堅い展開が予想されるが、貿易戦争が足かせとなり、ドル円111円を前に足踏み状態が続いている。引き続き直近のレンジ幅ドル円110.00~111.00円を重視し、同レベルからのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは先のEU首脳会議において、移民問題で合意したことからやや買い戻しの動きが優勢になっている。ただ、メルケル首相率いる連立政権が危ぶまれており、拙速的にユーロを買い戻す状況ではなく、引き続き戻り売り主導の展開と見なした方が無難であり、レンジ幅ユーロドル1.1600~1.1700重視で待機策が一考であろう。