米中貿易摩擦再燃!円相場にも波及?
予想レンジ
ドル円 110.00〜111.00
ユーロ円 127.50〜129.00
ユーロドル 1.1530〜1.1700
豪ドル円 81.50〜83.00
******************************
トランプ大統領は中国からの輸入品に対して、500億ドル規模の裁関税措置を行う予定であるが、中国は同規模の報復関税を課すと表明している。ただ。トランプ米大統領は中国が報復すれば、さらなる関税を検討する共指摘している。米国の関税措置は1102品目に及び、第1弾は7月6日から340億ドル規模の輸入品に制裁関税を課し、第2弾は160億ドル。一方、中国側も7月6日から農産物、自動車などに500億ドル規模の報復関税を課すと発表しており、米中貿易戦争が深刻化すれば、為替相場のみならず、株式や債券市場にも多大な影響を及ぼす可能性がある。
一方、ドル円は米債券利回りの低下や米株式市場の下落の影響もあり、円高に振れても何ら不思議ではないが、潜在的な日米金利差を背景にドル円110円台で底堅い展開を見せている。ただ、ドル円の更なる上昇局面では米国の保護主義政策によるドル高けん制に配慮しなければならず、引き続きレンジ幅ドル円110.00〜111.00重視で同レベル前後からのナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは前日の急落から買戻し志向が強まり、ユーロドル1.16台を回復しているが、先の日米欧の金融政策の相違がドルを買い戻す動きに反映しやすい状況を作り出しており、過度なユーロ高期待は自重局面にある。レンジ幅ユーロドル1.1550〜1.1700重視し、ドル円と同様に、同レベル前後からのナンピン売買が賢明であろう。