売買材料多彩!相場の動意待ち?
予想レンジ
ドル円 108.80〜110.00
ユーロ円 127.00〜128.50
ユーロドル 1.1600〜1.1750
豪ドル円 82.00〜83.30
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6月12日に予定されていた史上初の米朝首脳会談が中止の運びとなり、相対的に朝鮮半島の非核化を見込んだ円売りは後退した感が強い。ただ、未だに水面下での交渉が進んでおり、完全に消滅した訳ではなく、市場はトランプ大統領並びに金正恩委員長の言動に辟易しているのが現状であるが、当面、深読みすることなく相場が動意づいてからの始動を心掛けるべきであろう。その中、次回FOMCでの利上げがほぼ確実視されているにもかかわらず、米債利回りは軒並み低下、NY原油先物はサウジが原油増産を示唆した事から急落、相対的にリスク回避志向が先行している。ただ、いずれの通貨も対ドルでは下限レベルで位置している関係上、更なるドル売りには違和感が生じており、過度なドル安期待は自重局面に差し掛かっている。
一方、ドル円は米債券利回りの動向に左右される中、ドル円109円台半ば前後で一進一退の展開を余儀なくされているが、本日は米国(メモリアルデー)や英国(バンクホリデー)米英市場の休場のため、微調整にとどまる可能性が高いだけに、直近のレンジ幅ドル円109〜110.00円重視で待機策が賢明であろう。
他方、ユーロドルはイタリア新政権への警戒感、そして、スペインの政局不安が加わり、ドイツ債利回りとの拡大などを踏まえて、リスク回避の動きが強まっている。引き続き戻り売り優先の展開は否めないが、ユーロドル1.16割れでは流石に割安感を踏まえながら利益確定買いが出やすい相場環境にあるだけに、当面、レンジ幅を1.1600〜1.1750まで拡大し、少なめの売買で対応することが一考であろう。