米金利の優位性健在!ドル買い戻し重視?
予想レンジ
ドル円 108.80〜110.00
ユーロ円 129.80〜131.00
ユーロドル 1.1880〜1.1980
豪ドル円 81.80〜83.00
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市場はトランプ大統領の北朝鮮との首脳会談が現実味を帯びる中、イラン核合意の離脱懸念が重なり、相場自体は混迷度を強めている。その中、日銀、そして、ECB、BOEなどの欧州勢は政策金利の現状維持を示唆しているが、反面、FOMCは金利正常化には意欲的であり、双方の政策金利の温度差の側面では米金利の優位性を背景にドルを買い戻す動きは健在である。ただ、為替相場自体は目先の心理的節目とも言えるドル円110円、ユーロドル1.2000、そして、ポンド1.3500を前にして、試行錯誤の段階にあり、拙速的な売買は手控えざるを得ないのが現状である。引き続き相場が大きく動意づいてからの始動を心掛けるべきであろう
一方、ドル円は110円トライの達成感もあり、改めて上値の重さが意識されている。基本的には日米金利差拡大を背景に底堅い展開には変わりがないものの、トランプ大統領が自動車大手幹部と面談を行い、米国での生産を数百万台増やすよう要請するなど、無理難題を突き付けており、依然として、ドル高けん制の動きにも配慮する必要もあり、引き続きドル円109〜110円のボックス相場で売買を模索することが一考であろう。
他方、ユーロドルはユーロロングの巻き戻しも一巡し、底堅さを取り戻しつつあるが、ドル円と同様に1.2000台を目指すほどの展開ではなく、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1900〜1.2000重視で対応することが賢明であろう。