憶測先行でもみ合い相場継続!?
予想レンジ
ドル円 108.50〜109.70
ユーロ円 129.80〜131.00
ユーロドル 1.1900〜1.2030
豪ドル円 81.50〜82.70
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先週末発表された3月米雇用統計の失業率は3.9%と2000年12月以来の4%を下回り、ほぼ完全雇用を意味しているが、非農業部門雇用者数(NFP)は16.4万人増と予想を下回り、また、注目されていた平均時給は前年比2.6%と予想を下回る内容であり、一時ドル売りが加速する格好であったが、反面、米国債利回りの高止まりや米株式場の上昇もあり、拙速的なドル売りには繋がっておらず、市場は再びもみ合い相場の様相を呈している。
一方、ドル円は一時108円台に突入し、改めてドル円110円前後の上値の重さが意識されている。そして、北京で行われた米中通商協議において、米国が中国に対米貿易黒字の2000億ドル圧縮を要求するなど貿易摩擦の沈静化には程遠い状況にあり、当面、米中間選挙までは手綱を緩めることがないとの憶測もあり、いずれは日米貿易問題に絡む可能性も否定できず、相対的にはドル高けん制の動きに配慮した格好でドルの戻り売りが優先されやすい相場環境にある。
他方、ユーロドルは節目とみられていた1.2000割れが実現、ユーロロングの手仕舞いやポジション調整売りが一巡したこともあり、過度なユーロ安は見込みづらい状況にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1900〜1.2000重視で対応することが一考であろう。