イベント消化でポジション調整主導の展開!?
予想レンジ
ドル円 108.80〜109.80
ユーロ円 131.50〜132.80
ユーロドル 1.2030〜1.2150
豪ドル円 81.50〜82.80
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南北会談が無難に消化されたことを受けて、市場の関心は米朝会談への期待を踏まえながら、相場自体は本邦の大型連休を挟み、今週のFOMCや米雇用統計といった重要イベントに関心が高まりつつあり、相場自体は引き続き動意薄の展開を強いられている。その中、FRBは年内2回から3回程度の利上げを
目指しているが、今回は金融政策の現状維持が見込まれており、相場への影響は限定的との見方が優勢である。ただ、ここ最近の米債券利回りの上昇度合いが強い傾向にあるだけに、ドルを買い戻しが優勢と見なした方が賢明であろ
う。
一方、ドル円は日米金利差拡大や地政学的リスクの後退などを背景に底堅い展開には変わりがないが、反面、ドル円110円には実需を軸に利益確定売りなどが満遍なく控えており、短期筋としては、拙速的なドル円110円トライには慎重になっている。大型連休を挟みもみ合い相場が予想されるだけに、引き続き直近のレンジ幅ドル円109.80〜109.80円重視しで待機策に努めることが得策であろう。
他方、ユーロドルはドイツの小売売上が軟調に推移する中、ポンド安の影響やユーロロング解消の動きを踏まえて、引き続き戻り売り優勢の展開が予想される。ただ、ドル円110円やユーロドル1.2000には時期尚早との見方が支配的であり、現状レベルからのショートは自重局面に差し掛かっている。