シリア情勢重なり、視界不良の相場展開!?
予想レンジ
ドル円 106.80〜108.00
ユーロ円 131.80〜133.00
ユーロドル 1.2280〜1.2380
豪ドル円 82.80〜84.00
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トランプ米大統領はシリアのアサド政権の化学兵器関連施設を標的とし、米英仏軍はシリアを攻撃した事を受けて、市場はリスク回避的なムードが高まっている。市場では株式や債券市場に対する懸念もあるが、為替市場では一旦ドル売り優勢の見解が優勢ではあるが、米英仏の共同軍事介入であり、また、今回の攻撃が一回限りとの報道が伝わっており、今後はロシアの出方や原油価格の上昇懸念なども交えて、売買材料が複雑化しており、市場参加者はポジション縮小度合いを強めざるを得ない相場環境にある。
一方、ドル円は先週米財務省が半期に一度の為替報告書を発表し、為替操作国に認定された主要貿易相手国はなかったことを明らかにした事もあり、週明けの為替相場への影響は限定的になっている。その中、明日から始まる日米首脳会談を見極めたいとの思惑もある。既にトランプ大統領が環太平洋連携協定(TPP)復帰問題に触れており、貿易摩擦に対しても楽観的な見解が目立ち始めるなど、拙速的にドル売りを促す状況ではなく、引き続きレンジ幅ドル円107.00〜108.00円重視で対応することが一考であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導の展開の中、様々な売買材料が回遊しているにも関わらず、狭いレンジ幅でもみ合い相場と化しており、妙味に乏しい状況である。引き続き相場が動意づくまでは直近のレンジ幅ユーロドル1.2250〜1.2400重視で待機策に努めることが賢明であろう。