円安修正局面!心地よいレベル?
予想レンジ
ドル円 106.30〜107.50
ユーロ円 130.80〜132.00
ユーロドル 1.2250〜1.2380
豪ドル円 83.00〜84.30
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米国債利回りが再び低下傾向を示す中、NYダウ平均株価は前日比347ドル高と一気に25,000ドル台を回復している。相対的には米10年債利回りは心理的節目3%達成目前で失速した格好ではあるが、株式市場には好影響を与えており、今後も米債券動向の行方に振り回される展開が余儀なくされている。その中、複数の米連銀総裁の発言が相次いでいるが、概ね世界経済の景況感を背景に、FRBの金融政策の枠組みの変更はハードルが高いが、確実にインフレ2%達成目標に向かっており、年終盤に枠組みの変更を検討する旨などが指摘されている。ただ、世界経済がグローバル化と共に、実質金利の低迷を横目に、依然として、金融緩和政策を軸に経済の活性化を目指しているのが現状であり、一方的な米債券利回りの上昇には違和感が生じている。
一方、ドル円は株高には反応薄であるが、ドル円相場としては、年初の高値圏113円前後から5%超下落する中、ユーロ円を筆頭にクロス円相場に対しても、概ね5%程度円高が進行している。ある意味では過度な円安相場が正常化し、円高相場が最終局面を迎えているのかもしれない。引き続き一喜一憂することなく、レンジ幅ドル円106.00〜108.00円重視で対応することが賢明であろう
他方、ユーロドルはユーロロング高止まりを背景に、引き続き戻り売りが優勢であるが、ドル高けん制とユーロ高けん制に挟まれ、安易に身動きが取りづらい相場環境にあるが、米債券利回りの伸び悩みもあり、拙速的に売り下がる状況ではなく、引き続き、直近のレンジ幅ユーロドル1.2250〜1.2400を重視し、同レベル前後からのナンピン売買で対応することが一考であろう。