日米欧の金融政策スタンスの温度差次第!?
予想レンジ
ドル円 110.00〜111.30
ユーロ円 135.00〜136.30
ユーロドル 1.2200〜1.2330
豪ドル円 88.00〜89.30
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先の米下院はつなぎ予算を可決したが、上院では合意に至らず、予算失効で米政府機関の一部が閉鎖に追い込まれる中、今後のトランプ大統領の政権運営にも支障を及ぼす可能性があるだけに、市場はリスク警戒を踏まえると共に、日米欧の金融政策の相違を睨みながら神経質な展開を余儀なくされており、相場が大きく動意づいてからの始動が賢明であろう。
一方、ドル円は日米金利差拡大にもかかわらず、円高基調を強めており、次なる大きな節目ドル円110円割れも視野に入りつつある。日銀による超長期国債買い入れ減額を発端として、テーパリング(量的緩和縮小)への思惑が広がったことが主な円高要因と言えるが、デフレ脱却を目前にして、過度な円高は受け入れがたいのが実状であり、今週の日銀の金融政策決定会合で緩和的な政策スタンスの持続性を問われるだろうが、一過性の円高局面に終わる可能性があり、ドル円110円前後からのショートは自重して対応することが賢明であろう。
一方、ユーロドルはドイツ第2党の社会民主党(SPD)はメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との連立交渉入りを賛成多数で決定されたことを受けて、ユーロを買い戻す動きが強まり、再度ユーロドル1.23台への回復が期待されている。ただ、既にユーロロングの積み上がりやユーロ高けん制の動きにも配慮しなければならず、同レベルでは一旦清算局面と捉えた方が無難であろう。