円高進行中!ドル円110円割れ視野も時期尚早?
予想レンジ
ドル円 110.50〜112.00
ユーロ円 134.50〜136.00
ユーロドル 1.2100〜1.2250
豪ドル円 87.00〜88.50
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米債券利回りが堅調に推移する中、NYダウ平均株価は史上最高値を更新中であり、総じて、ドルを買い戻す動きが強まっても何ら不思議ではないが、その中、カプラン・ダラス連銀総裁は今年の米経済成長率見通しは2.5%〜2.75%であい、難内の利上げ回数は3回との姿勢を崩してはいないが、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は未だ完全雇用の状態ではなく、年2回の利上げが適切と指摘、そして、ローゼングレン・ボストン連銀総裁はイールドカーブのフラットニングはリセッションを意味しないとしているが、相対的に米金利先高観測はトーンダウンしている嫌いがあり、また、トランプ米大統領の相次ぐ不可解な発言を背景にドルの買い戻し機運が高まらない相場環境にある。
一方、ドル円は、一部報道で日銀の経済成長見通し引き上げ観測が伝えられる中、日銀の出口戦略への期待を込めながら円買い志向が強まりつつある。ただ、米欧の出口戦略と比較しても、根拠のない段階であり、過度な円高局面は想定しづらい相場環境にある。当面、ドル円111円割れからドル円shoショートは自重することが賢明であるが、引き続きレンジ幅ドル円110.50〜112.00円で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはドイツの連立政権が暫定合意との報道が流れ、ユーロ買いに安堵感が広がると共に、足早にストップロスを巻き込みながら1.22台まで上昇している。ただ、常にユーロロングの蓄積が懸念されている以上、ある程度の急落場面も想定せざるを得ず、現状レベルからのロングは自重することが
一考であろう。