もみ合い相場継続中!相場の動意を待ってからの始動に専念?
予想レンジ
ドル円 112.30〜113.30
ユーロ円 134.50〜135.80
ユーロドル 1.1950〜1.2050
豪ドル円 87.50〜88.50
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昨日発表された米ISM製造業景気指数は予想を上回る内容であり、新規受注と生産は上昇を強めるなど、米景況感を裏付ける内容であり、NY株式市場が総じて、堅調に推移する中、節目であるNYダウ25,000ドル台への期待感が更に深まっている。ただ、同時に過熱感への警戒意識も強く、拙速的なドル買いには繋がってはいない。その後発表されたFOMC議事録では労働市場のひっ迫がインフレを押し上げるインフレ率は緩やかに2%に向かうとの思惑が先行しているが、アラバマ州のジョーンズ氏が上院議員に就任し、上院の議席は共和党が51、そして、民主党が49となり、トランプ大統領の政策運営にも影響を及ぼす可能性も浮上しており、今後の米税制改革案が財政支出拡大に繋がるとの見解も多々あり、ドルを拙速的に買い上がる雰囲気には至っていない。
一方、ドル円は実需売買に挟まれた格好で112円台半ば前後で試行錯誤が続いている。相対的には次なる材料待ちの段階ではあるとは言え、株式や金利動向にも反応薄であるが、年明けの日経平均株価は大幅に続伸しており、一気に23,000円台を回復しており、ドル円112円台の底堅さが維持されている。ただ、ドル円113円前後では利益確定や実需売りが散見される中、円ショートの積み上がりもあり、上記レベルでは一旦清算局面と捉えた方が無難であろう。
他方、ユーロドルは1.20台を維持しており、底堅い展開ではあるが、ドル円と同様に、ユーロロングが積み上がっている関係上、更なる上値トライには慎重になっている。現時点ではユーロ圏をめぐる景気拡大期待を含めて、ECBによる出口戦略が更に進行するとの期待から下値は限定的ではあるが、既に織り込み済みの部分も多々あり、高値掴みには要注意の段階とも言える。