売買材料満載!レンジ拡大で相場の動意待ち?
予想レンジ
ドル円 111.80〜113.30
ユーロ円 132.80〜134.30
ユーロドル 1.1800〜1.1950
豪ドル円 84.80〜86.00
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北朝鮮の地政学的リスクが顕在化する中、先の北朝鮮の弾道ミサイルは事実上失敗に終わったとの報道が伝わり、ドルを買い戻す動きが加速している。先週、前米大統領補佐官のマイケル・フリン被告が連邦捜査局(FBI)捜査官に虚偽の供述をした事が伝わり、相対的にドル売りが加速した場面もあったが、注目の税制改革法案においてはマコネル上院院内総務が法案の可決に必要な共和党票を確保したとの発言があり、市場は好悪材料に振り回される格好で波乱含みの展開を強いられている。その中、NYダウは前日比40ドル安と小幅反落しているが、大幅上昇後の反動の段階であり、引き続き底堅い展開が予想される。ただ、過熱感は否めず、一旦折り返し地点に差し掛かっていると見なした方が無難であり、少なめのポジショニングで臨機応変な売買が求められる。
一方、ドル円は一時113円台に迫る展開を見せていたが、マイケル・フリン氏被告の報道により、ドル円111円台半ば前後まで急落、その後は実需や利益確定買いにより、112円台を回復するなど、安易に身動きが取りづらい状態にあるが、地政学的リスクの後退を踏まえて、底堅い展開にはあるが、過剰期待は禁物であり、当面、レンジ幅をドル円111.50〜113.50円重視で待機策に努めることが得策であろう。
他方、ユーロドルは1.19前後で試行錯誤が続く中、ブラード・セントルイス連銀総裁が利上げ継続は逆イールドのリスクもたらすとし、早期の金融引き締めは不要であり、長期金利は政策金利に追随しない可能性を指摘、来年以降の利上げペースに苦言を呈すなど、米債券利回りの伸び悩みもあり、底堅い展開が予想されるが、英EU離脱問題や独政局不安を抱えている以上、高値掴みには要注意だろう。引きつづき直近のレンジ幅1.1800〜1.1950で対処することが一考であろう。