トランプ大統領アジア歴訪中も自然体で待機策!?
予想レンジ
ドル円 113.30〜114.80
ユーロ円 131.80〜133.30
ユーロドル 1.1550〜1.1680
豪ドル円 86.50〜88.00
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先週末発表された10月米雇用統計では失業率が4.2%から4.1%へ低下したものの、非農業部門雇用者数(NFP)は予想をやや下回り、また、注目された平均時給は伸び悩みの傾向は否めないが、いずれも想定範囲の数値であり、市場の反応は限定的になっている。その中、12月のFRBの利上げはほぼ確実視されてはいるが、米債券利回りの低下を背景にドルを買い戻す動きは鈍くなっており、次なる材料探しの場と化しているが、引き続き直近のレンジ幅の中での攻防と見なした方が一考であろう。
一方、ドル円はインフレ率の低下を背景に低金利政策が顕在化しており、依然として、株高志向は根強いが、株価との相関性の無さもあり、改めてドル円115円台の上値の重さが意識されている。短期筋としては、一部では一旦ドルロングを解消する動きが散見されるなど、当面、ドル円114円台半ば前後が清算局面になりつつある。
他方、ユーロドルは米雇用統計発表後には1.7台に迫る展開を見せたが、更に買い上げる材料が乏しい中、上げ幅を解消すると共に、一時1.16割れになるなど、混迷度を強めている。引き続き戻り売り優先の展開を強いられているが、次なる心理的節目1.15トライには時期尚早であり、ドル円と同様に直近のレンジ幅1.1550〜1.1700重視で対応することが賢明であろう。